2009年10月6日火曜日

Man in the Mirror

そう言えば、鏡なんだ。
そんなことはわかっているのに。
遅れているのは、こちらなんだ。
遅いと笑って、もっと遅いのはこっちの方なんだ。
周回遅れに追い抜かれたようで、更に遅れているのはどっちなんだ。

マグマを溜めているのはどちらもなんだ。
噴き出したらどうなるかわからないのはどちらもなんだ。
理性ぶった顔で前向きになんて言ってるのはどのつらなんだ。
だからどの顔をしてって思ったのはほんとなのに、また、新しい仮面が巣食いはじめる。
かつて恐れて封印し、もう、ひからびてしまったような結晶なんて、
それは9年前のものだったか。
12年も前のことがむしろ、結局、そこをめぐってるんじゃないか、って
恐怖?そんなんじゃない。でも
ただ、自分の残酷さに向き合うのが、結局、怖いんじゃないのか。
奔流になって噴出したら、何をなぎ倒してしまうのかわからない。
器用だった分、人生を塗り固めてこられた。
いつか、偽りだったはずの仮面が皮膚から剥がれなくなった。
本当の自分なんてない。本性なんて、食いつくして、壊しちゃう、
ただ、それだけなんだ、でも、表面は、紳士のつらをさげて、
嫌味でプライドの高そうな慇懃な面をつけて、でも、もう、
それこそ、そこが本当なんだ、薄っぺらで。

新しい地平があるように見えて、苦界しかないのかも知れない。
何だかわからない、だけど、
それなのに、だけど、
もっと進みたい

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